LCCを利用した格安旅行

バリ島

日本はどちらかというと海外旅行というと、旅行会社が企画したツアーに参加することで旅行を楽しむことが多いとは思うのですが、ツアーはお得で、快適、安全性という面でのメリットがあるとはいえ旅先での刺激が少ないこと、そして決まったところにしか行けないこと、そして金額が高めになってしまうことなど、面白みに欠けてしまうことなどがあります。

海外は異文化を体験できる貴重な機会になりますので、日本人ばかりのツアーではそうした体験もあまりできないのです。それで自分でアレンジしてみるならば、値段が安いチケットが取れるだけではなく、自分で調査するという楽しさを味わうことができるのです。

LCCであるエアーアジアやスクート、そしてセブパシフィックなど東南アジアを中心に、台湾、フィリピンやマレーシア、シンガポール、バンコクなどかなりお得な価格でチケットが取れます。航空会社は毎週、あるいは毎月定期的なフェアーをしています。

メール会員などになっておくならば事前にそうした格安フェアーの情報を掴むことができるので便利です。またあらかじめ旅行できる日が前もって決まっているならば、数ヶ月前にチケットの予約をしておけばかなり安くブッキングできます。

LCCの特徴は旅行予定日よりもずっと前ほどチケットが安く、直前になって取ると高くなるのです。ツアーではない自分でアレンジするLCCでの格安海外旅行はかなり興味深い旅行になることは間違いありません。


スペインのマドリードの夜

スペインの首都マドリードに行ったときの思い出です。マドリードは特に有名な観光場所はなく、街でショッピングや食べ歩きを楽しみました。どちらかというと夜の方が印象的でした。スペインでは居酒屋のことをバルと呼び、お店によってはカキのカラを床に捨てるみせもありました。スペイン料理は日本人の味覚に合います。

有名なパエリヤやハモンセラーノ、卵料理や魚介類などどれもとても美味しくいただけます。最も印象に残っているのは地下にあったバルで、そこのお店の壁には世界各国の有名人の言葉がその国の言葉でかいてありました。

ベートーベンがオーストリアの言葉であったり、ルイ16世がフランス語で書いてあったり、シャークスピア、モーツアルトなどなど有名人の言葉が並んでいました。その中にただひとつ日本語があったのです。それは谷川俊太郎の詩で「僕は夜中に君を台所でだきしめたかった」というような言葉が書かれていました。

異国のスペインで日本語の詩を目にするとは大感動です。おもわず涙が出そうになりました。そこにはツアーで一緒になった人といきました。女性2人と男性2人です。いやがうえでもいいムードになりました。その店を出て、夜のマドリードを歩くときはもう映画の主人公のような気分です。その夜はホテルにすぐに帰りたくなくて、地元の人たちが行くバルを何件もはしごしました。


格安ツアーでの思い出

夫婦で北海道旅行へ行こうと計画を立てましたが、旅行に着ていく服も買いたいし、旅行に持って行くカバンも新しいものが欲しかった私は、できるだけ安いツアーで行こうと決めていました。

旅行社のパンフレットに「北海道グルメツアー」というのを見つけて、魅力的だと思いましたが、私が考えていたより料金が高かったのでやめました。オプションを後で付け加えるタイプのツアーは安かったのですが、オプションを付けると、結局、料金も高くなってしまいます。

最終的に決めたのは、「朝、昼、晩」3食付で、名所めぐりも付いたツアーでした。1泊目はホテルの雰囲気もよく、食事も良かったので満足でしたが、2泊目はホテルというより古びた旅館という風情で、少しがっかりでした。でも、料金の安さから考えると仕方がありません。

「旅は道連れ世は情け」という言葉がありますが、ツアーでご一緒したご夫婦と仲良くなり、写真を撮りあったり、おみやげを一緒に選んだりして、楽しい時を過ごすことができました。旅行から帰って1か月が経ったころ、仲良くなったご夫婦から写真と手紙が送られてきました。クマ牧場で一緒に写した写真を、シールに加工して送って下さったのです。旅行へ行って名所を見たり、美味しい物を食べたりするのも楽しいですが、人との出会いも良き思い出になりますね。


勇気をくれた出会いの旅

ひとりで長野県を訪れたときのことです。そのとき私はとても疲れていました。仕事や家庭やいろいろなことで悩みが重なり、おしつぶされそうになって逃げだすように夜行バスにのりました。行先はどこでも良かったのです。たまたまきたバスが長野行のバスでした。

松本へ着いたのは翌朝の早朝でした。ホテルにチェックインするには早すぎる時間ですので、駅のコインロッカーに荷物を預け、町をぶらぶらと歩いてみることにしました。やがて松本城へでました。敷地内は公園のように整備されベンチもあり、朝にもかかわらず人々がのんびりと過ごしていました。

私もベンチのひとつに座ってぼんやりと城を眺めていました。仕事からも家庭からも逃げてきたものの、心の中はまだ悩みごとでいっぱいで、お城の美しさも晴れた青空も目に入ってきませんでした。「ここ、いいですか」ふいに声をかけられました。おばあさんがベンチに座っていいかと尋ねているのです。小さな犬を連れていました。

私は犬好きなのでおばあさんとおしゃべりが弾みました。私が夜行バスで着いたばかりだと知ると、「うちで朝ごはんをたべましょうよ」と誘ってくださいました。お腹がへっていたことに気づき、ありがたく頂くことにしました。おばあさんも一人暮らしで話相手がほしかったようで、私たちはそのまま何時間もおしゃべりをしてしまいました。いろんな話を聞きました。

戦争中のことや、亡くなったご家族のことななど、大変な思いをされてきた方でした。お話を聞くうちに、私の悩みなど取るに足らないことだと気付かされました。「人生は長いんだからまだまだ希望をなくしちゃだめ」と叱られました。

私はこの方に会うために運命に導かれ、長野へ来たのだと思いました。逃げ出すように旅に出てあのバスに乗ったのは偶然ではなかたのです。おかげで勇気をとりもどした私は、少しだけ強くなって家に帰ることができました。

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